汗かき教師修行 10年 子ども集団を動かす魔法のワザ! 忍者ブログ
〜本物は続く 続けると本物になる〜
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「教育の鉄人」こと杉渕先生の著書。
若手にもわかりやすく,具体的な中身が書いてあるのでオススメの本。
学校でも購入して,若手に進めているところ。

この本のいいところは,普通なら「当たり前」のように扱われて触れられていない部分が書かれているところ。
「あいさつ」「返事」「姿勢」「準備」「丁寧さ」など当たり前なのだけどできていないことについて詳しく書かれている。
若い教師は,まずはこの点を意識するというだけでも大きく変わると思う。
なぜならば,この部分を教えてくれる人も,この部分に焦点を当てた本もほとんどないから。しかし,おそらく多くのすごいとされる学級は,無意識的にこの部分を手を変え品を変えて教えている。
僕も含めた中堅教師は,この点について究極まで高めるにはどうすればいいかを,自分と子どもに合った形で取り組むもうとすることが,次の段階に進むために必要なことになると思う。

また,2章で取り上げている「スピード」という切り口も面白い。たぶん,教育について「スピード」を切り口に書いた本はほとんどないような気がする。(読んでないだけかもしれないけど・・・)
丁寧にする。みんなができるまで待つ。差が出るときの隙間時間の使い方など,そういったことはよく見かけるが,
「スピードを上げることで子どもたちが荒れない!」
という提案はなかなか見ない。杉渕学級を見れば,この意味がよくわかるが,そうでない方は,この本を読んでエッセンスだけでも身につけることができたら大きく変わると思う。

さて,あとは自分のテーマにそって読んだことのメモ。
僕の今のテーマは,「シンプル」ということと「順序」ということ。
何ごとにおいても,最終的にはシンプルなほうが強い。ただ,そこに至るまでには順序がある。そこを明らかにしたいというのが僕のテーマ。
それに沿って,この本を読みなおす。すると,色々な発見があって面白い。

1章は「子ども集団に基本を教える魔法のワザ!」となっている。
そして,「あいさつ」「返事」などが紹介されている。
この本の面白いところは,このワザがただ羅列されているのではなく,きちんと順序を意識して配置されている。
まずは「あいさつ」ができる。それを教師が示す。次に子どもにさせる。
それができたら「返事」。それから「起立」の練習。
「あいさつ」「返事」「起立」ができるようになるということは,授業の心構えがある程度できた段階ということ。
そうなると今度は「教科書の出し方」という項目になる。
当たり前とされるところが掘り下げられているところもすごいのだけれど,これがきちんと順序立てて配置されているのも素晴らしい。

この本の中では「一点突破」についても書かれているが,「あいさつ」も「返事」も「起立」も「準備」もと一気に進めていくと,多くの場合うまくいかない。教師ばかりが空回りして,子どもたちがついてこれない。
その時に,この順序は非常にわかりやすい。
あいさつならば,まずは教師が見本を見せることができる。
子どもはそれを真似すればいい。
返事ならば,1日に何度も反復練習させることができる。そうやって,子どもたちとつながってくればいい。
たかが立つだけでも,クラス全員ができるとなるとなかなか時間がかかる。だけど,それができた時には,みんなが何かをできるという感覚が身についてくるかもしれない。
学級づくりの基本に立ち返った時に,こういったことの指導を入れていく順序というのは,非常に重要になってくる。子どもの育ちに合わせて,次のステップを示すのに大いに参考になるように思う。

そうやって,ある程度日常生活の基本ができたところで,次は「スピード」についてと,章ごとにも順序だてて配置されているように思う。
ある段階まで来れば,必ずだれる。同じことを繰り返していくと飽きてくる。そのための切り口がスピードになってくる。ここも,全員ができるためにどのようにアプローチするか。教師にとっても子どもにとっても目標にしやすい部分になる。

3,4章では,「ワザ」というよりも,教師の心構え的なことが書かれている。「ワザ」というよりも「ワザワザ」の部分。教師の人間力が試されるところ。ぜひとも本を読んでもらいたい。

最後に「まえがき」のところ。
ちょっと前の自分だったら,簡単に読み飛ばしてしまうだろう部分。

私自身は,今までずっと,「どの子もひとり残らず伸ばす」ということに若いころからこだわって指導をしてきました。「一人も落ちこぼれをつくらない」というのがモットーで,そのためにさまざまな指導の工夫をしてきました。
(中略)
本書のタイトルには「魔法のワザ」という言葉がありますが,実はクラスを動かすのに効く魔法などありません。しかし,本書に書いた基本を毎日繰り返し,子どもが全員できるようになるまで行っていければ,少なくとも,それに取り組み始めただけで,子どもがみるみる素直に教師のいうことをきくようになるのをじっかんできるでしょう。また,飛躍的に変わっていくでしょう。

「どの子も」「全員」そして,「子ども集団」というところ。
確かに杉渕先生は,今までも「全員ができる」ということを言っていた。
でも,面白い実践ばかり追いかけていた自分は,多少の取りこぼしがあっても,次へ次へと進んでいって,「おー,うちのクラスもかなりスピードがあがったな!」と調子づいていた。
もっとも大事なことは,「どの子も全員」を育てるにはどうすればいいかを考えるということ。
だから,後半は,取りこぼしがちな一人一人にどのように対応していったかの「ワザワザ」が書かれている。
そのエピソードを読むだけでも,クラスの子どもたちへの向き合い方が変わってくるように思う。

かなりお勧めの本なので,ぜひとも読んでいただきたい。
それと,僕なんかには見抜けないのだけど,いろいろと仕掛けがあるということなので,そちらの仕掛けを見抜いた人は,ぜひとも教えてください(笑)

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