汗かき教師修行 10年 現代教育批判 忍者ブログ
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現代教育批判 (現代教育101選) 斎藤喜博著 1966 国土社


斎藤喜博は何を批判していたのか?

1.テスト主義
人間を開発し,能力を開発するという人たちは,生徒の能力検査をやり,「生徒の能力・適正に応じた教育をする」のだという。まったくもっともらしいことをいっている。しかしそういう考え方こそまったくおかしいのだ。それこそ「それぞれが,それぞれの分に応じて」という考え方であり,そういう方法で子ども一人一人の可能性を引き出し,今の子どもたちの一人一人を満足させるなどということはできるものではない。また,能力とか適性などが中学生や高校生のうちにわかるなどということがあるはずがない。
そうでhなく学校教育は,どの子どももが無限の可能性を持っていることを信じ,それを無限に引き出すことを仕事としなければいけないのだ。「それぞれの分」とか,「能力・適正に応じた」などということでなく,どの子どももみな,その子どもが不可能だと自分で思っていたことまで豊かに引き出し自信を持たせなければいけないのだ。そのために「能力・適正に応じた」などという教育でなく,どの子にも基礎的な教育を深くしてやらなければいけないのだ。基礎学力も思考力も,感性的なものも体力も,助け合う力も,深く作ってやらなければいけないのだ。そういう力を,差別しない教育の中でしっかりとつけてやらなければいけないのだ。

(テスト対策や宿題などでテストの結果だけを求める)そういう教師はただテスト屋になっているだけである。授業の中で,教科教材の中にある原則を教えたり,教科を教える中で,思考力を高めたり,創造力をつけたり,感覚を磨いたり,共同して考え仕事をする力を養ったりは少しもしていない。ただテストをしたり,宿題を出したりして,子どもを叱咤し,格付けしているだけである。いわゆる「人間開発」「能力開発」をしているだけである。
こういう教育の中からは,それぞれの子どもが,それぞれの持っている可能性を引き出され満足するなどということができるものではない。逆に自信を失い,いじけたり,怠惰になったり,乱暴になったり,狂暴になったり,反抗的になったりするだけである。

しかしいまは,日本の教師の一人一人が,テスト教育でない強いすぐれた授業を作り出し,子どもに教科の原則を確実に身につけさせ,思考力や創造力や,感性的なものや,共同する力をつけるとともに,テスト主義者のいう学力ぐらいのものは,簡単にとれるということも,実践によって実証して見せなくてはならないだろう。

2.校長は何をしているのか
(子どもを叱ったり,殴ったりしないで授業をしたいという)そういう人たちを見ると,みな人間としてもよい人たちだし,よい教師になれる素質も十分に持っている人たちである。教育への熱情もあこがれも持っている人たちである。しかし,そういう人たちがせっかくのよい芽を職場の中でつぶされてしまっている。伸びることのできないようにされてしまっている。それが教育界の多くの現状だ。

授業のことを話し合っているのに,その先生たちの話しぶりからは,少しも子どもへの息遣いを感じることができないからだった。(中略)その人たちの話は,「子どもが勉強しない」とか,「子どもが騒がしい」とか一般的にいうだけで,少しも具体的な子どもを出さないのだった。具体的な子どもの表情とか発言とか,教師の発問とかを出さないのだった。だから,たまに子どもが顔を出しても,それは目も鼻もなにもないなにかノッペラボーの子どもで,自分の学級の〇〇ちゃんでも,△△ちゃんでもないのだった。

若い先生がこのようになってしまう原因はとうぜん職場にあり,その直接の責任は,それぞれの学校の校長にある。(中略)一人の教師が,授業という専門的な仕事の力をつけることは,自分一人だけの力とか努力だけでできるものではない。職場全体が一つの方向を持ち,子どもをよくするために,すぐれた授業をしようとして,お互いに影響し合い,力を出し合わない限りできるのものではない。授業というものを中心にして,相互の人間の力なり,知識なり,授業の方法なりを具体的に出し合い,それを衝突させ合わない限りできるものではない。
そういう仕事をするのが校長の役割であるはずである。学校全体の一人一人や,一人一人の仕事をぶっつけ合わせ,影響し合わせ,組織していって,その中の一人一人や一人一人の実践をつぎつぎと高いものにしていく中心になるのが校長であり,校長の仕事でなければならないはずである。

そうだとすると,校長の管理とか,校長の指導性とか言うことも,その基本は,授業という本質的なことに目が向けられた上で出されるものでなければならない。学校を組織し、子どもを組織し,教師も子どもも生き生きと学習するようにし,その結果として教師や子供たちが自分の可能性を引き出され,満足し,また自分たちを拡大していくようにするものでなければならない。

3.学校集団の伝統









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