汗かき教師修行 10年 職場学習論 忍者ブログ
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中原淳 職場学習論

久しぶりに,レポートにまとめたいと思えるほどの良書。
今,自分が興味を持っていることの裏付けにもなる。
勉強になるなぁ。

4130402501 職場学習論―仕事の学びを科学する
中原 淳
東京大学出版会 2010-11-05

by G-Tools
職場学習論

1 人は職場のどのような他者から,どのような支援を受けているのだろうか。

職場の層
上司,上位者・先輩,同僚・同期

3種類の支援

「業務支援」
いわゆる現場指導。技術的な支援。

「内省支援」
客観的な意見を与えたり,振り返りをさせたりする。
業務における経験は,内省をともなってこそ,抽象化することができ,あるいは,メタレベルの教訓を引き出すことができる。

「精神支援」
精神的な安らぎを与えたりすること。

誰から支援を受けているか
業務支援=上司,上位者・先輩
内省支援=様々な人々から等しく
精神支援=同僚・同期 *上司はもっとも精神支援を行っていない。

2 人は職場においてどのような能力を向上させているのだろうか。
業務能力向上
他部門理解向上
他部門調整能力向上
視野拡大
自己理解促進
タフネス向上

3 どのような他者から,どのような支援を受けている人が,能力向上しているのだろうか。また他者からの支援に影響を与えている職場の組織要員が何かを探索的に明らかにする。

能力向上に関係するもの

上司の「精神支援」「内省支援」
上位者・先輩の「内省支援」
同僚・同期の「内省支援」「業務支援」

p145
むしろ本書の分析結果によれば,上司には,客観的な意見を言ったり,自己の仕事のあり方を促すような内省支援と,精神的な安息を保証する精神支援がもとめられることがわかった。前者は上司自身が「経験学習のファシリテータ」として機能することを意味しているし,後者でになっているのは「ストレスマネジメント」である。このことは,部下育成に関するマネジャーの行動規範,あるいは,リーダーシップのあり方に一定の問い直しが必要であることを示唆しているように思う。

4 職場内のコミュニケーションは,「能力向上」にどのような影響を与えるのか。また,それは職場の風土のどのような影響を受けるのか。

1成功経験談も失敗経験談も,いずれも能力向上に資する。
2組織レベルの信頼が成功経験談と失敗経験談の能力向上に対する効果を教え上げること
3組織レベルの互酬性規範の成功経験談と失敗経験談に対する効果は限定的。

個人の学習や組織学習に影響を与える要因
互酬性規範
「困ったときにお互いを助け合っている」
「他者を助ければ,今度は自分が困っているときにだれかが助けてくれるように自分の職場はできている」
「他者を助ければ,いずれその人から助けてもらえる」
「人から親切にしてもらった場合,自分も職場の人に親切にしようという気持ちになる」

オープンコミュニケーション
「お互いの意見を頻繁に公開している」
「意見の違いがあるとオープンに話し合われる」
「オープンにコミュニケーションしている」
「誰にでも自分の意見を言えるチャンスがある」

学習資源(時間・資金・報酬の確保)
「学習するための時間が与えられている」
「学習するための資金やほかの資源を使うことができる」

互酬性規範が存在しているかどうかがカギ。
=互酬性規範の有無は,マネジャーの振る舞いにかかっている。

上司,上位者に限定されない同僚,あるいは部下からの学習の効果を実証的に研究したこと。
能力向上に対する同僚・同期からの支援は決して少なくない。省察の機会である「内省支援」を提供する一方,能力向上につながる「業務支援」を提供できるのは,同僚・同期だけである。

経験学習が前提にしている省察プロセスに対して,他者から行われる支援やその影響を,より具体的に明らかにしたこと。


この研究と僕の問題意識との関係
①『学び合い』の授業における教師の役割
②研究の場づくりをする研究担当としての役割
③サークルの場に参加するメンバーとしての視点

①『学び合い』の授業における教師の役割
重要な視点
【能力向上に関するもの】
=上司の「精神支援」「内省支援」,先輩の「内政支援」,同僚の「内省支援」業務支援
=教師の「精神支援」「内省支援」,できる子の「内政支援」,仲間の「内省支援」「業務支援」
【互酬性規範の有無は,マネジャーの振る舞いにかかっている。】
【オープンコミュニケーション】
【学習資源の確保】
『学び合い』における教師の役割
=子どもを受け入れるカウンセリング,子どもに気づかせるためのコーチング
・「互いに助けあえる関係=みんなができる」を子どもたちに語る。
・誰もが意見を言い合える時間がある=『学び合う』時間がある。
・十分な時間,資源が与えられている=環境の整備
『学び合い』における子どもの役割
 =できる子のコーチング(やって見せる),仲間が「やり方を教える」

②研究の場づくりをする研究担当としての役割
この研究とそのままダイレクトに関係している。
・管理者(校長・教頭・研究担当)の役割=精神支援,内省支援
・先輩,同僚をどう使うか。
・互酬性規範の雰囲気づくり。
・オープンコミュニケーションを保障する研修。

③サークルの場に参加するメンバーとしての視点
シャキャさんの問題意識に乗っかって
【サークルの形式】
・上位者の業務支援型,同一問題意識集団の内省支援型,同僚性中心の業務支援型など
【サークルメンバーの役割】
・「精神支援」をする上司の存在
・「業務支援」をする同年代,ライバルの存在
・「内省支援」のある雰囲気づくり

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