汗かき教師修行 10年 Q&A 忍者ブログ
〜本物は続く 続けると本物になる〜
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

ある方から,発表する力をどのように伸ばすかというメールをいただいた。
僕なんかがお答えするのは,おこがましのであるが,こんな風に答えた。皆さんなら,どのようにお答えするでしょうか。また,教えてください。

お久しぶりです。メールありがとうございます。
未熟な僕なんかが,答えることができるか心配ですが・・・。

>それは、「発表」のことです。発表=表現する=自分の思いや考えを話すということです。授業で子ども達の
発表する力を伸ばすにはどうすればいいのでしょう。

僕もマグネットの指導はしたことがあります。
〇〇先生と同じように感じましたね。
発表することにだけ意義を見出して,適当な発表する子ばかりでした。
あまりいい方法ではないと思います。

「発表する」にはステップがあるように思います。
①授業中に,発表の機会がある
②学級内に,発表出来る雰囲気がある
③発表したいという気持ちがある
④自分の考えがある
⑤自分の考えを発表するとなんらかの利益がある
⑥人に届くだけの声が出せる
⑦お互いに意見を交流することで,楽しかったと感じられる

適当に思いつきで書いていますが,ただ発表するというだけでも,
いろいろな要素があるはずです。
よく発表するための事前の指導として,
「自分の考えをもたせる」
ということをしますが,それだけでは発表に至らない。
そもそも,発表する機会がなければできない。つまり時間が確保されていない。
発表すると馬鹿にされるとか,間違えると恥ずかしいという雰囲気の場合もできません。
発表はしても,声が出ない子も多々います。
このあたりを指導していかないといけないと思います。

僕がするのは,一人一人に発表の機会を与えることです。
例えば,朝は一人一人があいさつをする機会を作ります。
簡単な質問をして,端っこから一人一人同じことでもいいから答えさせます。
そうやって,発表する機会を作って,発表することに慣れさせる。
これが最初のステップです。
正解・不正解のプレッシャーもありません。
このときに,声を出すことも意識させるといいと思います。
女の子などにありがちなのは,声を小さく発表することです。
それは,聴く人のことを考えない行為だと自覚させるようにします。
「小さい声の子の声を聞き逃さないように」
というのではなく
「小さい声は,失礼」
ということをやんわり教えます。そうやって,声を出す雰囲気を作るのです。

あとは,間違いを褒めることです。
僕は,あえて間違えたやわからない子だけを褒めて,
出来た子や正解した子には,
「あ~つまらない」
と言ったりもします。
間違えた子ややわからない子がいるから授業が必要です。
全員が出来るのなら,授業はしなくていい。
本心からそう思っているので,だんだんとそんな雰囲気になります。
ふざけた答えや,素っ頓狂な答えが出てくるようになると,発表の雰囲気が変わります。

自分の考えを持たせるにしても,僕の場合相談することを求めます。
一人で考えるのが出来ないのなら,近くの人と話す。
となりも分からなければグループで,グループもダメなら全員で。
この全員で話すというのが,発表になるはずです。
だから,わからなければ,積極的にみんなで相談しようと声をかけます。
そうやって自分の考えが出来たら,発表していくようになる。

って,そんな簡単にうまくいけば,苦労しませんがね。

最終的には,全員が発表するということにこだわらないというところでしょうか。
学ぶとは自分ですることで,なんとかして自分の学びを持ちたいと子どもが思っていれば,
発表しようがしまいが,ノートに書いていようがいまいが,どうでもいいです。
その子が,何かを感じ取って,その子の人生に生かせればいいと思っています。

> 自分の理想の授業は、教室の中で子ども達が自分の考えを発表し合うという授業なのですが・・・。

僕の授業も,そうありたいと思っています。
また,ぜひいろいろと意見交流して,学ばせていただきたいです。

ありがとうございました。

拍手[0回]

PR
若い先生の悩みにこたえるシリーズ。
悩みに答えるふりをして,自分の考えをまとめてみたい。


Q:いつもいつも忘れものばかりしてくる子がいて,困っています。こんなことでは,将来が心配です。どうしたらいいでしょうか。
A:その子のうらにあるものを見てあげてください。

 忘れものや宿題忘れなど,だらしない子は,いつまでたってもだらしないことが多いです。
「この子は1年生のころからそうなんです。」
だいたい,そういう話を家庭訪問の時に聞きます。そういう子は,6年生になってもそうなんです(笑)。で,よくよく観察してみると,確かによく忘れものをしています。机の中もぐちゃぐちゃ。
「よし,なんとかしよう!」
と,一念発起しますが,ここからが教師と子どもの我慢比べの始まりです。先生は,あの手この手を使って,忘れものをさせないように手を打ちます。最初は,連絡帳に書かせます。電話で連絡することもあります。保護者との連携をとってとか,手に書かせるとかもしますね。それでも,6年生まで忘れもの大王だった子ですから,一筋縄ではいきません。その子もへらへらと笑っています。
そこで,作戦を切り替えます。罰を与えることにするのです。たとえば,ネームプレートをめくらせて,忘れものをした子を分かりやすくする。クラスの前で恥をかかせる。忘れものが5つたまると居残り掃除。忘れものがあった日は,給食おかわりなし。宿題を忘れた子は,休み時間なし。放課後に居残って,宿題をする。などなど。
 
 ところがそうやっていろいろやっても,忘れものは減りません。というか,子どもはこの段階で決めているのです。これは,「先生との我慢比べや」と。あとどれだけこの先生の嫌がらせに耐えれば,何も言わなくなるか。自分が用意して,忘れものをなくすよりも,じっと耐えて,だらだらと過ごしたほうが,この子にとっては合理的だと判断しているのです。
 そして,結局なにが残るのか。子どもは,やっぱり僕は忘れものばかりして,いろいろと言われるような人間なんだ,心の中では自尊心をどんどん下げてしまう。でも,忘れものは減らないという結果だけです。忘れものをする子が,ヘラヘラしているように見えるのはなぜなんでしょうか。反省していない?そんなわけがありません。忘れものをしたら,怒られることは何度も経験して分かっているのです。なぜヘラヘラしてしまうのか。それは,そうしないと,自分の自尊心をたもっておけないからじゃないでしょうか。そうして,怒られたいやなことをすぐに忘れてしまおうとするから,また忘れものをしてしまうのです。
 
 こういう指導の仕方も,もちろんある子には有効で,ふと気づいたら忘れもののない子になる子もたくさんいます。でも,その反面,これでは変わらない子もいるのです。そして,そういう子にとっては,逆効果にしかなりません。では,どうするのか。そういう子もいると,認めてあげるのです。
 こういうと,指導をしないでほったらかしにしておくと思われがちですが,そうではありません。むしろ,たっぷり見てあげます。忘れたときだけ指導するのではなく,常に声をかけてあげるのです。でも,忘れものがあっても,叱らない。
 そもそも,なんでその子は忘れものをしてくるのでしょうか。普段は忘れないけど,つい忘れたのでそうか。前の日から準備しているのでしょうか。家に自分の机はあるのでしょうか。家庭の帰りが遅くて親と連絡が取りにくいとかはありませんか。すぐに自分で行動できない性格なのでしょうか。やろうと思っているけど,うっかりミスが多いのでしょうか。その宿題は,本当に家で一人でできるレベルなんでしょうか。2時間粘って考えたけど,1問もできなかった可能性はないのでしょうか。
 忘れものをしたというのは現象です。現象を見て叱るだけというのは,簡単です。病院を想像してください。「すいません,風邪をひきました。」と患者が言いに来たら,先生が「なに,また風邪をひいているんだ。何度風邪をひくなといったらわかるんだ。前の日にしっかり寝たのか。バカたれ!」と怒っているようなものです。そんな病院にいきますか?病院では,何が風邪の原因なのかを丹念に探って,それにあった処方箋をあげて,本当にそれが効果があるかを経過観察しながら,自己治癒力と,処方の力の両面から風邪を治していきます。
 学校でも,同じことが言えるのではないでしょうか。
 なぜこの子が忘れ物をしたのか。どうすれば,忘れものをしないか一緒に考えられないか。まずは,この子に自信を持たせる方が先なのではないか。忘れそうなものを先に用意しておけば,叱らなくて済むな。
 という風に,いきなり叱るのではなく,その子のうらにあるものについて,思いを巡らせてもらえたらそれが教師にとっても,子どもにとってもいいことなのではないでしょうか。
 
 最後になりますが,質問には,「この子の将来が心配です」とありましたが,きっと大丈夫ですよ。小学校時代忘れものだらけでも,ビジネスマンになった時に,やっぱり忘れものしてクビになった。なんていうこととは関係ありません。その証拠?に,僕も小学校時代忘れもの大王でした。給食袋は持って帰らずに,4つぐらい学校においていたので,ロッカーに大量に割り箸を入れてそれで給食を食べていました。・・・やっぱり,今もだらしなので,証拠にはならないかもしれませんが,なんとかクビにならずに生活していますので,ご安心ください。

拍手[0回]

若い先生に質問されたので,それに答えるシリーズ。
質問に答えることで,自分なりの考えをまとめてみたい。

Q:5時間目の授業に困っています。お昼の後で,みんなねむたそうです。自分の授業がまずいことは分かっているのですが。

A:いつ,何をするかという視点は,大切だと思います。
5時間目の授業は,確かに子どもたちがだらっとすることがあると思います。給食の後で眠くなる。早く帰りたくてそわそわしている。そんな様子が見て取れますよね。
でも,そこに気づいている時点で,きちんと子どもが見れていますよね。「子どもは言うこと聞かなくて,ダメだなぁ。」と思う前に,「5時間目があかんな」とか「朝がダメだな」と,子どもを見て,出来ない理由を考えてるのは素晴らしいことです。その気持ちをいつも大切にしてください。

さて,5時間目がダメな理由は,なんでしょうか。一つは,一日の疲れがあるでしょう。あとは,給食,掃除,昼休みで,学習への集中力がリセットされてしまっているのもあるかもしれません。眠気もあるでしょうね。そういう理由が分かってくれば,対処もできます。
例えば,5時間目は,何か楽しいユニットからはじめてみるのはどうでしょう。僕は,1年生の時,5時間目の教科にかかわらず,4拓クイズから始めました。教科のことや,学校のことなどでクイズを出します。班で話し合って,答えとそれにした理由を言います。掃除が終わると,すぐに始めるので,毎日やっていると,子どもたちははやく教室に帰ってきて待ってくれていました。そこから,次の授業に入るといったように,毎日決まった楽しいことからはじめるのもいいと思います。
また,「書く」こともおすすめです。5時間目に限ったことではありませんが,何かを書くということは,思考を促し,集中力を高めます。集中していないなと思ったら,考えを書かせてみるといいかもしれません。僕は,今年は,5時間目の最初に,「自問日記」といって,一日のふりかえりを書かせる時間をとっています。これだけでも,ぐっと集中してくれます。何か学年に応じて,書かせるというのもいいかもしれません。

また,時間割も大切な観点になります。
5時間目が集中できないのなら,5時間目に面白い授業を入れてあげる。体育や,生活や,図工,音楽といった子どもがじかに体験できる活動ならば,生き生きと取り組むかもしれません。
僕の場合は,1時間目は,専科のない限り,全部算数です。2時間目は,国語です。5時間目には,道徳,総合といった,考えを書かせる授業や,体育,学級会子どもの好きな授業が入っています。
一週間を大きくユニットととらえた時に,横の帯で授業時間を編成するのも大切なことだと思います。
 月 火 水 木 金
1算 算 算 算 算
2国 国 国 国 国
 ~~~~~~~~
5生 音 図 生 体
 
といった感じで,毎日同じ時間に同じ教科があると,子どもも準備しやすくなります。
こういう視点も大切にしてみてください。

拍手[0回]

若い先生に質問されたので,それに答えるシリーズ。
質問に答えることで,自分なりの考えをまとめてみたい。

Q:1時間の授業のリズムというのをどうすればいいか分かりません。もっちゃりした授業になったり,盛り上がりがない授業になったりしてしまいます。

A:ユニット授業などはリズムが出来ます。
東京の杉渕先生という方が,ユニット授業という授業形式を提案しています。
ユニット授業は,45分間の授業を,いくつかのユニットに分けて構成するという授業の形式です。
例えば,国語の授業で「ごんぎつね」をするとします。普通は,45分間読解をするのですが,ユニット授業では,こんな形になります。
①新出漢字のフラッシュカード(5分)
②詩の音読(10分)
③「ごんぎつね」の読解(25分)
④自分の考えを書く(5分)

こうすることのメリットはいくつかあります。
まず一つは,授業にリズムができることです。
若い先生がまず困ることは,時間どおりに授業が始まらないことだと思います。子どもたちに用意が出来ていない。座っていない。ざわついている。静かにさせて授業を始めるだけで5分も立ってしまい,はじまりから躓くことがあります。
そこで,授業の最初は,フラッシュカードのような準備していなくてもすぐに始められるユニットを最初に入れておくのです。授業開始の時間が来たら,教師はすぐにフラッシュカードを出して,子どもに唱和させます。「山」「川」「水」・・・と大半の子どもが声を出してやっていると,準備の出来ていない子達も,あせって教室に入ってきます。ポイントは,遅い子をまたないことです。だからといって,読解に入ってしまっては,その子はふてくされてついてきません。遅い子でも,途中から入れるようなユニットを使って,時間の調整をするのです。こうすることで,授業にリズムが出来てきます。

2つ目は,集中力のちがいです。子どもによっては45分間授業に集中するのが難しい子もいます。(もちろん育ってくればできますが。)そこで,5分とか10分とかのユニットを入れてあげることで,子どもの目先を変えながら集中できるようにします。時には,1分とかのユニットも可能です。45分集中させることは難しくても,1分集中させることならそう難しいことではありません。
算数だったら,10マス計算などもあります。これなら,1分で終わることも可能です。さっと1分間集中できたら,授業へ参加する気持ちが出来てきます。そうすれば,残りの44分も,集中できるものです。

3つ目は,苦手な子どもの目先を変えることです。
読解の授業は,できる子は発表したり,考えたりすることが出来ますが,苦手な子はわからないまま進むことがありがちです。その子は,45分間わけのわからない話し合いをただ聞くだけになってしまいます。苦痛です。そういった雰囲気のせいで,授業がもたもたした感じになったりもします。
例に挙げたように,いろいろなユニットを入れてあげるのは,そういう子の目先を変えるねらいもあります。読解は苦手でも,漢字のフラッシュカードは好きだとか,詩の音読は得意だとか,そういう子もいるはずです。その子は少なくとも,5分あ授業で活躍できます。そして,活躍できたという自信は,苦手なものに対してもチャレンジしようとする意欲にもなります。
そのために,声を出すユニット,集中して書くユニット,立って本を読むユニットなど,身体の使い方から変わるようなユニットを入れてあげることも,気持ちを切り替えるきっかけになると思います。

もちろん45分間集中できる子どもを育て,先生も45分間子どもを引き付ける授業が出来るようになるということは大切なことです。ぜひ,そういう子どもを育て,そういう技術を身につけてください。
そのための一歩として,ユニット授業を取り入れてみてもいいし,ユニット授業の形を進化させて,自分なりの授業を作るのもいいと思います。
よかったら,取り入れてみてください。

拍手[0回]

マツオッチさんのQ&Aシリーズもついにラスト。
また,シーズン2を期待したい。とても楽しませていただきました。ありがとうございます。

<Q&A>授業の腕
算数や国語など、教材研究をしても発問がうまくいかず授業がうまくいきません。
他の先生のやり方をまねてもうまくいきません。
そして授業が遅れてきます。
これはもっと教材研究をして慣れていくしかないとは思いますが、早く授業がうまくなるにはどうしたらいいのでしょうか。

******************************************
<A えらい!>
まだ授業が始まって2か月。
あなたが教壇に立って,たった2か月です。
一般企業のサラリーマンなら,まだ先輩にひっついて営業周りに行ったり,研修センターで,精神的な訓練をしている段階です。
ところが教育界では,新任の方でも,他のベテランの先生と同じように,クラスを任されています。もちろん,子どもにとっては,同じ“先生”です。それだけに,他の先生と比べてしまったり,他のクラスの進度との違いを過度に意識してしまうことになってしまいます。
ということで,そんな悩みをすでにお持ちのあなたは,立派に担任教師として教壇に立っているということです。相談を受ける身で言うのもなんですが,私は新任のとき,仕事を何していいのかまったくわからず,6月の中頃まで毎日5時頃には帰宅していました(笑)成績をつけるときになって,初めて,「やばい!!」と気づいたほどの体たらくです。

さて文面を見るに,授業の教材研究をなさっている様子がうかがえます。それは,きっと指導書かなんかでしょうか?
そうですね。学校に指導書があるのなら,まずは指導書どおりに進めていくのがいいかと思います。
もちろん,子どもは指導書どおりに動くわけではありませんので,あなたが目指している“いい授業”にはならないとは思いますが,授業の一通りの流れは分かるのではないでしょうか。
導入があって,一人で考える時間があって,クラスで交流をして,最後に感想をまとめたりする。
ワークシートも付いていますので,それをコピーして配るだけでも,授業の形にはなりますよ。
ただ,すでに進度が遅れているとのことですので,端折ってすすめるところは必要になってきます。
そのあたりは,テストから逆算して,テストにでるところを中心に進めていきましょう。最低限抑えなくてはならないところを,テストを見て確認しておくのも,大切なテクニックですよ。(まあ,こんなこと教育雑誌には決して書いていませんがね。)

まあ,そうやってなんとか1学期を乗り切ってほしいと思います。

さて,1学期が終わると,夏休みがやってきます。ここからが,あなたのおっしゃる「早く授業がうまくなるにはどうしたらいいのでしょうか。」ということに対応できる方法を実践できる時間かもしれません。
①本を読む。
②追試する。
③人の授業を見る。

新任の5年間は,まずはこの3つに尽きるのではないでしょうか。
そうして,とにかくありとあらゆる「指導技術」をあなたの引き出しにストックしていくのです。
早く授業がうまくなるには,それしかありません。

①本を読む。
まずは,身銭を切って,本を買いましょう。早く授業がうまくなりたい!というやる気のあるあなたなら,本の10冊ぐらいは買ってもまあいいかというぐらいでいてくれるのではないでしょうか。2万円ぐらいで買えるのでぜひご購入をお勧めします。
私がすすめるのは,以下の10冊です。
・授業の腕をあげる法則
・教師修行10年 (以上 向山洋一著)
・AさせたいならBと言え(岩下修著)
・学級経営力を高める3・7・30の法則
・新卒教師時代を生き抜く心得術 (以上 野中信行著)

・子どもは授業で鍛える(野口芳弘著)
・有田和正の授業力アップ入門(有田和正著)
・算数力がつく教え方ガイドブック(志水廣著)

・教師力を磨く(仲島正教著)
・「教育力」 斎藤孝著

もちろん,他にもたくさんありますが,このあたりの本を読んでおけば,だんだんと広がっていくと思いますので,後は,あなたの興味のある本や,周りの先生がお勧めする本などを読めばいいのではないでしょうか。
ちなみに上にあげた5冊は,具体的な指導技術中心の本で,学級経営全般について学べる本です。
次の3冊は,教科に関することが中心です。国語,社会,算数といった主要教科の指導技術について書いてあります。
最後の2冊は,教師としての心構えといったところでしょうか。教師になってよかったな,教師ってこういう仕事なのかなどと考えるいい機会になると思います。

②追試をする。
上にあげた本や教育雑誌,インターネットで検索などをすると,いろいろな授業の流れが書いてあると思います。それを,真似をして授業をしてみましょう。
追試には大まかに言って,2種類あります。
ひとつは,授業全体を追試する。
もう一つは,指導技術を取り出して追試することです。
授業全体を追試するというのは,たとえば野口芳弘先生の「うとてとこ」という詩の授業や,向山洋一先生の「春」という詩の授業などの追試です。もちろん,単元まるまるの追試も可能ですが,まずは1時間分の授業を追試してみたらいかがでしょうか。
追試してみると,あらふしぎ,普段の指導書どおりの授業と違って,子どもが生き生きと動きだしたり,積極的に発表したり,楽しかったなあなんて感想があったりすると思います。
あなたもきっと,授業ってこんなに楽しいんだ,と思えるかもしれません。(もちろん,うまくいかないこともありますよ。)
そうやって,授業本来の楽しさを実感するということは大切なことです。楽しい授業なら,子どもはどんどん動き出します。その事実を目の当たりにすると,あなたのやる気もよりアップするというものです。
ただこういった追試は,普段の授業ではなかなかできないこともあります。あなたが使っている教科書のすべての教材に関して,追試できるものがあるわけではないからです。
そこで,2つ目の,指導技術を取り出して追試することが必要になります。
教科を限定せず,教材にかかわらず,普遍的に使える指導技術というものが存在しています。
例えば,趣意説明の原則,一時が一事の原則,空白禁止の原則などです。それに,子どもに〇か☓かをノートに書かせるとか,子どもを引き付けるための板書の仕方などです。
こういった基本的な指導技術を身に付けていくことで,すべての授業で応用がきくようになってきます。おそらくこういった技術を少しでも身につけることで,あなたはこう感じてくれるはずです。「あっ,いつもよりも子どもが話を聞いてくれている。」「いつも立ち歩く子が今日は,教科書をあけている。」
そうなんです。たった一言指示を付け加えるだけで,子どもの様子が変わってくることを実感してもらえると思います。だから,指導技術は大切なのです。
そうやって,脈々と受け継がれてきた,教育界の基本的な指導技術をぜひ見につけることが,早く授業をうまくなるコツといえます。

③人の授業を見る。
上の2つと同時並行で,人の授業をできるだけ見せてもらいに行きましょう。教室を開けるのが忍びない。そういう方もいるかもしれません。でも,安心してください。あなたが1時間授業をあけても,子どもにとって大差ありません。それがテストの直しだったりするななおさらです。それよりも,1時間は空けてしまったけども,これから残っている100日の授業が変わるなら,そのほうがあなたにとっても,子どもにとってもとっても有意義な1時間になるのではないでしょうか。喧嘩するかもしれない,暴れるかも知れない。そんな不安もあるかもしれませんが,それはきっとあなたが教室にいても起こりうることです。隣のクラスの先生に一声かけて,ちょっと見てもらうようにして,勇気をもって見に行きましょう。
最初は,同僚の先生がいいのではないでしょうか。有名な先生の授業をお金を出して見に行くのも大切ですが,自分のまわりに一番いい見本がいます。そして,その先生は,いつでも聞けば,教えてくれるはずです。まずは,隣のクラスの先生や,尊敬できる先輩のクラスにお邪魔させてもらいましょう。
学ぶことは2つあると思います。
先にあげた,指導技術など,授業全般にかかわることです。教室掲示,子どもへの対応,席の配置,学級の雰囲気,もちろん指導技術(ただし,この技術に関しては,あなたが事前に勉強していないと,あまり見えないものですので,少しは勉強しておくことをお勧めします。)
そういったことをたくさん見て,メモして,そしてその先生にたくさん質問することが,早く授業がうまくなるコツです。
それからもう一つあります。それは,「なんだ,こんなんでいいんや。」ということを学ぶことです。
これは私の経験にもなりますが,私は新任のときとにかくひどい人間だったので,これではいかんと,ほとんど全員の先生の教室を参観させてもらうようお願いして,授業を参観させてもらいました。
どの授業も,たくさんの学びをいただきました。
ただ,すべての授業が素晴らしい授業だった,とはお世辞にもいえませんでした。
子どもが話を聞いていなかったり,勝手なことをしていたり,先生がほとんどしゃべっていたり,正直がっかりした授業もあります。
若い先生ではありません。ベテランの先生ですよ。
私は,「なんだ,これでいいんや。」
と思いました。その瞬間から,少し力が入っていたのが,ふと楽になった気がしました。
もちろん,勉強しなくてもいいんやというわけではありません。私も,すでに名人の先生の授業を追試することで,子どもが生き生きと動く姿を知ってしまっているわけですから。
そうではなくて,ベテランの先生でも,いつもすごい授業をしているわけではなく,自分と同じでうまくいかない授業もしているんだ。それでも,このクラスは,こんなに楽しく子ども同士かかわっているんだ。
そう思えたのです。
もちろん教師と子どもの関係の大半は授業で作られるわけですから,授業が大切なのは言うまでもありません。でも,それだけではない部分でも,教育とは作られているということに気づいたのです。
1回,2回と授業がうまくいかなくたって,苦手な教科の授業があったって,それは今のあなたにとって大したことではないのです。その分は,若いのですから,一緒に遊んで挽回したり,子どもの感性と近い感覚で話をしたりすることで,いくらでも穴埋めできます。
若さを逆に利用することで,今はまずい授業でも,子どもを引き付けることができます。そう思って,あせらずに教師修行してもらいたいと思います。


最後になりましたが,あなたが「早く授業がうまくなるにはどうしたらいいのでしょうか。」
という問いを発していたので,私は意識して,「早く授業がうまくなる」という言葉を多用して,この答えを書きました。
ところで,なぜ「“早く”授業がうまくなりたい」のでしょうか。
子どもが困っているからでしょうか?
もっと子どもを伸ばしてあげたいからでしょうか?
子どもが言うことを聞かなくてしょうがないからでしょうか?
早く一人前になりたいからでしょうか?
保護者や同僚からプレッシャーがあるからでしょうか?

あなたのクラスの子どもたちの顔を見てみてください。
あなたが早く早くと焦れば焦るほど,子どもたちの顔が曇ってきているかもしれません。
でも,自分ができるのは,今はこれだけだ。済まない君たち。一生懸命やるから許してね。
そんな風に,子どもと話ができたら,子どもたちは,一生懸命先生を助けようとしてくれるはずです。

「早く授業がうまくなるにはどうしたらいいのでしょうか。」

もう一度聞きます。あなたがこの問いを立てたのは,子どものためでしょうか,それとも自分のためでしょうか。
子どものためなのでしたら,「早く」うまくなる必要はありません。
ゆっくりでいいから,子どもたちも成長するように,あなたも成長していったらいいのです。焦って取り組むエネルギーを,もっと子どもたちと一緒にいることに使いましょう。
自分のためにと思っている方は,指導技術に特化したノウハウ本や,そういった教育団体がありますので,そちらで学ばれることをお勧めします。
ただ,目の前の子どもと離れてしまっては元も子もないので,それだけはいつも意識してもらいたいです。
自分のためではなく,真に目の前の子どものために教育ができる先生になってもらいたいと思っています。
一緒にがんばりましょう。

拍手[0回]

HOMENext ≫
カウンター
カレンダー
03 2020/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30
最新CM
[08/14 みゆ]
[08/13 キッキョン]
[08/13 みゆ]
[04/28 キッキョン]
[04/28 ミナミ]
[04/22 キッキョン]
[02/18 キッキョン]
[08/22 キッキョン]
[08/19 笹木 陽一]
[04/12 キッキョン]
最新記事
プロフィール
HN:
キッキョン
HP:
性別:
男性
自己紹介:
37歳二児の父。アラフォー
所属サークル(さあ来る?)
湧氣会 第二土曜 明石 
おもちゃ箱 第四金曜 神戸
楽笑 第三金曜 芦屋
元気塾 第三土曜 西宮
『学び合い』不定期
アーカイブ
ブログ内検索
グーグル検索

Google

Copyright © [ 汗かき教師修行 10年 ] All rights reserved.
Special Template : 忍者ブログ de テンプレート
Special Thanks : 忍者ブログ
Commercial message : [PR]